| 著書5 ニジンスキー/神の道化 |
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書評(毎日新聞1998/8/30 評者・沼野充義氏)(部分) 『ニジンスキー 神の道化』は、『手記』の訳者によるニジンスキーの評伝である。著者は英仏露語に堪能だけでなく、バレエ史研究の第一人者でもあり、また精神分析にも詳しい。ニジンスキー研究は日本でもついに理想的な人材を得た、と言うべきだろう。本書はその著者が長年の蓄積を活かし、欧米の研究成果を取り入れながら、ニジンスキーに多面的にアプローチしている。しかしその語り口は平明で、興味深い「脱線」もいたるところに仕掛けられており、読者は博識な著者の軽妙な筆致を楽しむうちに、いつの間にかバレエの歴史全体に対する壮大な見取り図へと案内されていく。 |
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目次 プロローグ 跳躍する老人/アウトサイダー/神の道化 第1部 劇場通り/呪われた5人/名教師たち その1/名教師たち その2/スター誕生/愛が欲しい/ディアギレフ 第2部 パリへ、世界へ/金の奴隷/薔薇の精/ストラヴィンスキー 第3部 解読された舞踊譜/マラルメの夢/性の静止劇/遊戯/処女の生贄/さまざまな祭典、さまざまな犠牲/蘇る傑作 第4部 リズムちゃん/結婚/あわてて結婚、ゆっくり後悔/アメリカへ/ティル・オイレンシュピーゲル/トルストイの教え/神との結婚 エピローグ ブロイラーとビンスヴァンガー/闇の中へ/最後の日々 |