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目次
第1章 グリム童話とは何か
1―グリム童話とは何か
メルヘンの代名詞/残酷な話/「メンドリの死」/みんな死んでしまいました/世の中ってこんなもの/コルベス氏は悪い人?/三回殺される白雪姫/ヤ−コプとヴィルヘルム
2―グリム兄弟とは誰か
幸福な幼年時代/勉学と貧困と/「ゲッティンゲン大学七教授追放事件」と『ドイツ語辞典』/類まれな兄弟愛/二つのユートピア
3―童話集成立の背景
劣等感と民族意識/もう一つのグリム童話/『少年の魔法の角笛』/二つのメルヘンから/出版時の状況/最初の日本語訳
第2章 メルヘン学入門
1―メルヘンのかたち
日本語論批判/メルヘン研究の出発点/アールネの分類/プロップの話型/魔法昔話の構造/三十一の機能/プロップの結論/昔話の起源/七人の登場人物/形態学の発展
2―メルヘンの意味
歴史資料としてのメルヘン/太陽神話としてのメルヘン/夢とメルヘン/メルヘンと心理的問題/ヘンゼルとグレーテル/フロイト派による「赤ずきん」の解釈/不思議な箇所/ユング派による「赤ずきん」の解釈/「白雪姫」と三滴の血/狩人と七人の小人/殺害、そして眠り/新フロイト派による「赤ずきん」の解釈/「赤ずきん」の原型/赤いずきんはペローのアイデア/精神分析的解釈の欠点/イデオロギー分析の視点
第3章 グリム童話をめぐる神話
1―グリム兄弟は誰から話を聞いたのか
ドイツの昔話とグリム童話/取材源をめぐる神話/フィーマンおばさん/語り手のイメージ/架空の「マリーおばさん」/話を提供した人びと/学問的価値と嘘/フランス起源の話/グリム童話とナチス/レレケ論文の衝撃/グリム愛好者たちの願い
2―グリム兄弟は手を加えなかったのか
兄弟自身による神話/話の長さ/「カエルの王様」における書き換え/あくまでも文化遺産として
第4章 グリム童話の面白さ
1―性とエロティシズム
性的ほのめかしの扱われかた/「ラプンツェル」における書き換え/嫌われた妊婦/カエルが王子に戻る場面/「手なし娘」「千枚皮」の近親相姦/父親の影/裸体描写/鼻と尻尾/グラマーな白雪姫
2―暴力と残虐性
メルヘンらしい「星の銀貨」/グリム版「血肉の華」/人肉食の場合も/肉を食べ血を飲むことの意味/刑罰も残酷嗜好/ユダヤ人への偏見も/エスカレートする描写/現代との違い
3―女は黙っていろ
女の子の大好きな話/しゃべる女は悪い/沈黙を強いられて/男の沈黙/思いをつらぬく「マレーン姫」/『アリーテ姫の冒険』登場/フェミニズムとメルヘン
4―厳しいしつけ
教育書としての「赤ずきん」/わがままな子どもには死刑を/さまよう「恩知らずの息子」
5―『グリム童話集』のイデオロギー
キリスト教/男女の役割分担/現代へのメッセージ/社会とメルヘン
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