a マネー Money

小切手 初めてイギリスに長期滞在したのは1994年のことだが、小切手がよく使われているのをみて驚いた。スーパーのレジで、500円くらいの買い物でも、ゆっくりと小切手を書いていたりする(当然、その人の後ろには行列ができるが、誰も文句はいわない)。
 小切手というのは日本では一般にはほとんど普及しなかった。普及する前にクレジットカードに取って代わられたといってもいいが、考えてみると、小切手というのはなかなか便利である。
 支払方法として、日本では銀行振り込みが普通だが、これには銀行に出かけて行かなくてはならない。最近でこそ、携帯電話やインターネットで振り込みができるようになったが、それまでは午後5時までに銀行あるいはキャッシング・マシンまで行く必要があった。勤めていると、これがなかなか難しい。
 イギリスでは小切手を送ることが多い。普通郵便でいい。小切手は支払相手を書き込むので、もし盗難や紛失ということになっても、書き込んだ相手でないと、現金化できないからである。
 また、クレジット・カードの取引をしていない小規模なビジネス、たとえばBBなどでも、小切手が使われる。BBに泊まりながら田舎を旅行するとき、小切手は必需品なのである。
 いうまでもないが、小切手を使うには、銀行に口座を開く必要がある。私の経験では、ロイズはなかなか口座を開かせてくれなかったが、ナットウェストはすぐに作ってくれた。この経験が一般的なものであるかどうかは、わからない。

クレジット・カード 旅行にしても長期滞在にしても、クレジット・カードを携行することはいまや常識である。現金を持ち歩かずに済む。
 キャッシュレス社会では、暗闇でいきなり「カネを出せ」式の犯罪は少ない。
 カード(を入れた財布、定期入れ)の盗難は多い。ロンドン大学の図書館に、「これまでの最短記録は5分」と書いてあった。盗難にあったカードが使われるまでの時間である。財布とは別の場所に、緊急連絡先とカードの番号などをメモしておくと、盗難のときに便利である。
 最近になってやっと日本でも普及し始めたデビット・カード(銀行からの自動引き落としカード)は、イギリスでは数年前から広く普及している。ナットウェストの場合は「スウィッチ・カード」というものだった。

キャッシュ 商店やスーパーで20ポンド札を出すと、店員がよく札を電灯にすかして見る。20ポンドといえば、3600円くらい。わが国の1万円札の3分の1だが、きっと偽札が多いのだろう。それに実際、イギリス人はわずかしかキャッシュを持ち歩かない。夜、クラブやなんかで遊んでいる若者なんか、ポケットに5ポンド(850円くらい)しか入っていないということも珍しくない。
 コインは全体に日本のコインよりも重たいから、貯め込むと財布やポケットが重たくなって困る。とくに1ポンド硬貨はは思い。最近まで、7角形の50ペンス硬貨がいちばん大きくて重かったが、いまでは小さなものに変わっている。
 ドライバーは5角形の20ペンス硬貨をたくさんもっている必要がある。パーキング・メータには20ペンスしか使えないからである。