バランシンの「フォー・テンペラメント」、ロビンズの「牧神の午後」、チューダーの「オッフェンバック・イン・ジ・アンダーワールド」のトリプル・ビル。いずれもスタダンがお得意とする作品だ。
「フォー・テンペラメント」は、まとまった金の入ったバランシンがヒンデミットに委嘱して作曲してもらったという作品。バランシンにしてはちょっとエッジが甘いと感じた。
「牧神の午後」は、ニジンスキーのオリジナル以降、さまざまな版が作られているようだが、ロビンズ版がいちばん成功している。オリジナルの世界を見事に現代に置き換えている。厚木三杏が清冽な印象を残した。本当にいいダンサーだ。
「オッフェンバック・イン・ジ・アンダーワールド」は、スタダン団長の太刀川先生にとって特別の思い入れのある作品だが、古典として踊り継がれるべき作品かどうかは疑問だ。いささか古臭くはないだろうか。