竹屋啓子のカンパニーが93年に始めたアジアのアーティストたちとのコラボレーション「東風」シリーズの最終回。インドのアーティストたちとのコラボレーション。
日本側の中軸は竹屋啓子、室伏鴻、ケイ・タケイ。インド音楽の生演奏。
台本がしっかりしている(佐藤信)。
舞台前景に水路というか小川のようなものがしつらえてあって、ペットボトルがいっぱい浮いている。縁日のヨーヨーすくいのようなものを想像すればいい。
舞台でさまざまなダンスが繰り広げられるなか、前景では小川のなか、あるいは小川の手前で、ケイ・タケイがマイペースで動いている。このひと、超ベテランだが、ただのおばあさんが手足をばたばた動かしているようにしか見えず、私にはいまだに彼女のよさがわからない。
グレアム流のモダンダンサーである竹屋啓子と、舞踏の室伏鴻との、ミスマッチなデュエットはなかなか面白い。とくに最近の室伏は舞踏を解体する方法にあり、「インドなんかじゃ踊れない」とかぶつぶつ独り言をいいながら、ばたっと倒れてうめいたりしている。
全体にひじょうに「アジア的」で、そういう意味ではコラボレーションが成功している。