貞松正一郎はかつて松山バレエ団にいたので、全体に松山版「くるみ」の影響が濃厚である。
でもオリジナルなところも多い。ブランド品を身につけた「おしゃれネズミ」が登場したり、第二幕にはフルーツの精(?)たちが登場する。
正一郎が膝の怪我をしているため(もうほとんど全快しているようだが)、大事をとって、代わりにゲストの高岸直樹が踊った。彼は前日、東北で「ザ・カブキ」を踊り、夜行バスで神戸に駆けつけたそうだ。そのせいか、パートナーシップには若干問題がみられた。クララの正木志保は気に入った。とてもいいバレリーナだ。
それにしても、みんなじつに楽しそうに踊っている。ネズミの王なんて、ほとんどワルノリ状態。
そう、「くるみ」は年末のお祭りなのだ。そう割り切っている「くるみ」であった。