アンコール遺跡のこと
ガイドの説明を聞きながらアンコール遺跡を見て回って、『ラ・バヤデール』というバレエがぐんとリアルに見えるようになった。というのも、たとえばタ・プローム寺院(写真日記参照)にはバヤデール(舞姫)が619人いたという。きっと、そういう数字をしるした資料があるんだろう。そして、バヤデールたちが踊ったテラス(の跡)が残っている。 しかも、建物の一部あるいは大半はまだ修復されないまま、文字通り「瓦礫の山」で、大きな石が山になっている。『ラ・バヤデール』の終幕そのものである。 『ラ・バヤデール』の舞台はインドだが、インドもクメールも同じようなものだったにちがいないし、『ラ・バヤデール』を作った人たちにも区別はつかなかったにちがいない。遠い東洋の、しかもずいぶん昔の時代を描いているのだから。