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マラーホフの贈り物
(7月11日、13日 文京シビックホール)

 新聞にも書いたけど、マラーホフの成熟ぶりに感心。おとなになったなあ。
 ジュリー・ケントも「いい女」になった。堂々たる貫禄である。映画「ダンサー」を思い出すと、感慨無量である。
 それにしても、ルシア・ラカッラの存在感はものすごい。世界最高のバレリーナのひとりである。「弦楽のためのアダージョ」なんて、バーバーの名曲とは対照的に、振付(ポポ)はいたって凡庸だが(思い入れだけの作品)、ラカッラの存在感で見せて(魅せて)しまう。「椿姫」も、息が詰まるような密度があった。でも、「アド・ギャグ」なんていう下らん作品を彼女に踊らせないでほしい。
 ルンキナというバレリーナは、私はまだよくわからない。フィーリンはあいかわらず端正な踊りを見せた。ブルノンヴィルを踊らせたら、世界最高のひとりであろう。
 たった8人だけの公演だが(東京バレエ団を除いて)、ひじょうに密度が高い。ただ、コホウトコヴァの相手役をつとめたパリッシュ・メイナードははずれ。
 演目ももう少し考えて欲しいが(「眠り」や「くるみ」や「白鳥」をやらなくてもいいだろう)、日本の観客はまだまだそのレベルなのかもしれない。

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